頻尿
頻尿のお悩みには、残尿感があったり多尿によるもの、尿路感染などの炎症によるもの、腫瘍や心因性によるものとあります。
中でも「過活動膀胱」といって、膀胱が自分の意思とは関係なく勝手に収縮するために、急に尿意をもよおしトイレに何回も行きたくなるようなものもあります。慢性的な症状には漢方治療が用いられており、原因(体質)に合わせて処方されます。頻尿の原因には加齢、冷え、ストレスによるものが考えられています。
・加齢による頻尿
中高年以降の方に多くみられる頻尿で、年齢と共に腎臓が小さくなり、糸球体という尿をろ過する部位が硬くなると、腎機能が低下して頻尿になります。漢方では「腎」の力の低下と考え、腎機能を高める「補腎剤」を用います。補腎剤には、腎臓や膀胱の働きを高めるだけでなく、老化を予防して若返りにも役立つ働きがあります。
・夜間の頻尿
尿は通常日中に多く作られるのですが、腎機能が低下してくると、日中に作られる量が減り夜間に増えるようになります。日中には回収できなかった尿が、夜に身体が横になることで、足に溜まっていた尿が膀胱に集まるために、夜間の尿が増えてくるのです。
〈コラム〉慢性的な寝不足!夜間頻尿は冷え取り漢方で改善できる
〈お客様の声〉冷え性改善の漢方茶で、夜中に起きることがなくなりました
・冷えからくる頻尿
膀胱やその周辺の筋肉の血の巡りが悪くなると、膀胱が縮んで尿を貯める容量が少なくなるために頻尿になります。寝る前に身体を温めることで、夜間の頻尿が改善される場合も多くあります。
〈お客様の声〉冷え性の自覚はなかったのですが、冷え取り漢方で良い方向へ
・ストレスからくる神経の不安、緊張からくる頻尿
神経の不安や緊張があると、頻尿になることがあります。
排尿は自分の意思である程度我慢することができますが、主に自律神経により調整されています。活動時は交感神経が膀胱を緩めて尿道をしめて尿を我慢させ、ある程度尿が貯まると、副交感神経が働いて膀胱が収縮をさせ尿道を緩めて排尿させます。
腎臓病
腎臓には、毛細血管が糸くず状にかたまった糸球体という組織があり、血液をろ過し、身体にとって必要なものは吸収し不要なものは尿として排泄されています。腎臓には体内の水分を調整する働きがあり、それ以外にも血圧や貧血にも関わっています。
(血圧を調整するホルモンや赤血球の産生を促すホルモンが分泌されています。)
腎臓の病気には急性腎炎、慢性腎炎、IgA腎症、ネフローゼ症候群、ループス腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症などあります。
腎臓機能は低下すると、むくみ、高血圧、疲労感、貧血などの症状が現れますが、初期の頃はほとんど症状がありません。腎臓の障害を現す数値の目安として、血液検査の「クレアチニン」という数値があります。これは、体内でエネルギーとして使われたタンパクの老廃物であり、数値が高いほど、ろ過能力が落ちているということになります。
腎臓は「冷え」に弱いため、冷えないように毛細血管の血流をよくすることが大切です。
《コラム》冷えや動脈硬化が、腎機能低下の原因に
《お客様の声》冷え性改善したら 腎臓に嬉しい変化がありました
膀胱炎
膀胱炎とは、膀胱に炎症が起こり、尿を溜めたり、排尿に支障が出てしまう病気です。ほとんどは細菌感染による膀胱の炎症で、再発を繰り返す方が多くみられます。膀胱炎は「冷え」や疲れ」や「尿の我慢」げ原因とされています。冷えや疲れで抵抗力が落ちると細菌に感染しやすくなります。
症状が出ている時は、排尿を促し炎症を鎮める漢方薬がありますが、日頃から「冷え性」を改善して身体に抵抗力をつけていくことが大切といえます。
間質性膀胱炎
慢性膀胱炎の一種で、上皮と筋肉の間にある間質が慢性的に炎症を起こし、筋肉が委縮している膀胱炎です。通常の半分くらいの量しか尿を貯めることができません。尿が膀胱に貯まってくると炎症があるため、痛みが出てきます。尿検査をしても細菌は見られず、抗生物質や抗菌剤を服用しても効果がなく厄介といわれています。
冷えは進行すると「慢性炎症」を起こしやすくなります。早めに改善したいものです。
〈お客様の声〉冷え性漢方で尿が気持ちよく出るように