慢性的な寝不足!夜間頻尿は 冷え取り漢方で改善へ | 冷え性漢方の吉兆堂薬局

慢性的な寝不足!夜間頻尿は 冷え取り漢方で改善へ2022/12/19更新

夜間頻尿の悩み

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朝までぐっすり眠りたいのに夜中にトイレで目が覚めてしまう また、途中で目が覚めてトイレにいきたくなる というお悩み。
恥ずかしくて人には言えないけれど、夜間頻尿でお悩みの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
 
基本的な排尿回数は、昼5回、夜0〜1回が成人の平均的な回数。頻尿の悩みは中高年~高齢者になるにつれて増えてきます。
 
頻尿トラブルには、膀胱炎や尿路結石のような痛みを伴い治療を必要とするものもありますが、慢性的に尿の回数が多い、尿の量が少ない、スッキリでない、トイレが間に合わず尿が漏れてしまう、そして夜中のトイレでぐっすり眠れないなどの症状が多いものです。
 
中高年に多いことから「年だから仕方がない」ととられがちですが、しかし実は、冷えが大きく関わっていることをご存知でしょうか。冷え性を改善することで、夜間のトイレ回数が減ることがよくあります。そして冷えが原因で夜中に目が覚めてしまうというお悩みも、身体を内から温めるとぐっすり眠れるようになるケースは多いのです。
 

男性と女性で異なる頻尿の悩み

男性と女性では、身体の仕組みの違いから排尿トラブルも異なります。
 
男性の場合は、前立腺肥大による頻尿が多くみられます。前立腺が肥大すると尿道が圧迫されるために排尿がスムーズにいかなくなります。排尿に勢いがなくなったり、尿の切れが悪くなったり、夜中に何度もトイレに行くようになります。進行すると昼間の排尿回数も増え、残尿感や尿漏れを起こすようになります。

女性の夜間頻尿は冷え性と深く関わっている

女性の場合は、尿道が短いために菌が侵入しやすく、また、腹筋が弱いのに子宮で圧迫されたりするため、尿漏れや膀胱炎になりやすいといえます。
 
そして女性に多い冷え性。女性の夜間頻尿は、この冷え性と深く関わっています。
 
女性の場合、婦人科系と関わりの深い下腹は冷えやすく、下腹、腰、下半身と冷えてくると、腎臓や膀胱といった排尿に関わる機能に影響を与えるようになります。冷えて血液やリンパの巡りが悪くなると下半身に水が溜まりやすくなるため、、夜間身体が横になった時に足元の水が腎臓に戻り、夜間の排尿回数が増えることになります。

また、膀胱も冷えて固くなると、尿をたくさん溜められなくなるため、何度もトイレに行きたくなります。
 

年齢とともに増える夜間頻尿

年齢を重ねると、夜間のトイレの回数は増えがちになり、途中で目が覚めるなど睡眠障害もでやすくなります。
これは、病気ではないものの年齢とともに身体の機能が低下してくるため。
 
特に腎臓は毛細血管が集まっているため、加齢で血液の質が落ちて巡りが悪くなると、腎臓の尿を作る力は低下するようになります。昼間に摂った水分や食事が速やかに排泄できなくなり遅れて排泄するために、夜間の尿量が増えるようになります。
 
また、心臓の働きの低下も夜間頻尿の原因になります。心臓の巡らせる力が弱くなると、足元に血液やリンパなどの体液が溜まりがちになり、夜に横になった時、下に溜まった体液が膀胱に戻り、尿として排泄されるため、夜間のトイレが増えることになります。

更に、膀胱の収縮力の低下もトイレの回数が増える原因になります。
 

夜間頻尿と関わりの深い「冷え」を改善することで、頻尿のお悩み解消へ

漢方でみると、腎は五行「木火土金水」の中の水に属し、冷えを嫌うとされています。 
実際に冷え性を改善して毛細血管の血流を良くしていくと、トイレに関わるお悩みが解消、又は軽減される方が大勢いらっしゃるのです。
なぜ、冷え性を改善することが大切なのかまとめてみると、次のようになります。
 
【排尿トラブルと冷え性の関係】
●腎臓は毛細血管が密集している「糸球体」で尿を作っているので、冷えて毛細血管の血流が悪くなると、腎臓の機能が低下して尿を作る力が弱くなる。
●下半身が冷えていると、下に溜まった水が戻りにくくなるため、身体を横にした夜間のトイレの回数が増えるようになる。
●下腹や腰が冷えていると、膀胱が堅くなりやすく、尿をためる量が減るためにトイレの回数が増える。
●身体が冷えているためにぐっすり眠れなくて、夜中に目覚める。
●冷えていると、菌が繁殖しやすくなるため、膀胱炎になりやすい。
 

加齢や冷えによる頻尿のお悩みに、毎日気軽に継続できる漢方茶

若い頃には食生活などの生活習慣を見直すことで改善できた体調不良も、年齢とともにしつこく治りづらくなってきます。「頻尿」や「冷え性」のような長年の体質や生活習慣からくる不調は、自分の努力だけでは治りづらいもの。
 
「冷え性」についても、身体は本来体内温度を一定に保とうとするため、いったん冷えてしまった身体を単純に温めるだけでは改善しにくくなります。
特に40~50代以降の冷え性は、血液ドロドロや毛細血管の減少、更に自律神経やホルモンバランスの乱れ、といった身体の根本的なことと関わっているために、身体全体を調整しながら血液の巡りを良くし、身体を内から温めることが大切になります。
 
このような「冷え性」及び「冷えからくる体調不良」に対して、良質な生薬を組み合わせた「漢方茶」があります。

身体の内を温める「乾姜」

身体を温める生薬に乾燥した生姜「乾姜」があります。生の「生姜」の成分は「ジンゲロール」で殺菌作用や吐き気止め作用がありますが、加熱をすると「ショウガオール」になり、身体を温めるようになります。
漢方では、生姜を蒸して乾燥させた「乾姜」が漢方薬の生薬として使われています。
 

身体を正常化させる「霊芝」「高麗人参」

漢方生薬の中には、効果効能に優れながらも身体を正常化させる働きがあり、副作用の心配がなく長く飲める生薬があります。
 
排尿のお悩みに対しても、自律神経や腎系を整えながら血流を良くする働きがあり、続けることで、冷え性を改善したり腎臓の働きを整えていきます。そのような生薬に霊芝や高麗人参があります。
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文責:漢方薬剤師 大林多津子


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