めまいの原因と治療、冷えが起因するめまい症例 | 冷え性漢方の吉兆堂薬局

めまいの原因と治療、冷えが起因するめまい症例2018/11/18更新

めまいは本当に辛いもの。症状がつらいのは勿論ですが、めまいが数時間以上続くこともあり、治まるまで何もできなくなったり、また、何時症状が始まるのかわからないのが怖いめまい。もし、車の運転中だったら?そんな事を考えるととても不安になってきます。

めまいって?

393394めまいとは、「病気」というよりも「症状」そのものを意味し、「まわりがグルグル回るような感じ」、「雲の上を歩くようにふわふわする感じ」、「谷底に引きずり込まれるような感じ」「吐き気や嘔吐を伴う」など、人によってさまざまな症状があります。
厚生省の国民生活基礎調査によると、めまいを訴える人の数は、約240万人にのぼるといわれています。めまいのなかでもよくみられるのが『メニエール病』で、女性に多く発症年齢は30歳代後半から40歳代前半にピークを迎えます。
そしてめまいを治療するために、一般的に西洋医学での薬物治療、又は漢方での治療がされています。
 

めまいの種類

めまいの種類とし、次のようなタイプがあります。

■回転性のめまい

天井がぐるぐる回るような感覚に陥るめまい。吐き気や嘔吐などの症状を伴います。主に耳が影響しています。(耳石の侵入、耳周辺のリンパの増加(メニエール病、ウイルスや耳周辺の血液循環不良からくる神経の炎症、髄液の漏れ、中耳の炎症)脳幹や小脳などの中枢神経の病気でも見られることがあります。

■浮動性のめまい (ふわふわする)

自分がふわふわと宙に浮いているような感覚に陥り、ふらふらするめまいです。耳や脳の左右とも、あるいは脳の真ん中に病変が起こった時に多いのですが、回転性のめまいのあと、時間が過ぎた慢性期にもしばしば現れます。

■立ちくらみ等を伴うめまい

目の前が急に暗くなったり気が遠くなったりするようなめまいで、ひどい場合には失神したり意識を失ったりすることもあります。低血圧、貧血、不整脈などの心臓に異常がある場合にもおこります。
 

※ めまいに加えて物が二重に見えたり、吐き気・嘔吐、頭痛、ろれつが回らない、
  手足の痺れなどを感じたら、大きな病気が隠れている可能性がありますので、
  早く病院へ行くようにしましょう。

西洋医学によるめまいの治療と現状

めまいで受診すると、脳や臓器に異常がない場合、まず投薬による治療をします。

○抗めまい薬・循環改善薬

脳や内耳(ないじ)の血流を増やしてめまいを改善します。

○利尿薬

内耳(ないじ)を満たす液体(内リンパ)の過剰によるむくみを軽減します。

○吐き気止め

めまいに伴う吐き気や嘔吐を抑えます。吐き気がひどくて内服が難しい場合は、注射や点滴をします。

○抗不安薬

めまいに対する不安を取り除くための抗不安薬。

○ステロイド薬

神経の炎症やめまいに伴う難聴を改善します。

○ビタミン剤

神経の働きを正常に保つビタミンB12など。
 
これらの治療で症状が改善される方がいる一方で、長く通院しても一向に症状が良くならないとお悩みの方も多くいらっしゃいます。
めまいの原因には、「耳の器官の不調」や「脳血流の低下」「血圧の変動」、さらに「ストレス」などが挙げられていますが、これらの原因の程度は個人差が大きく、投薬だけでは改善しきれないといえるのでしょう。
 
そこで最近では、漢方による治療もされています。一般的に漢方薬は穏やかですが、副作用の心配が少ないという点で、長く服用することができます。
 

東洋医学で考えるめまいのタイプと漢方薬

めまいの原因を「水毒」と「血流低下」と考え、体質に合わせて処方されます。めまいが発生しやすい体質には、胃弱、ストレス、腎の弱り、瘀血(オケツ)、血流低下があり、次のような処方があります。

○立ちくらみ

立ち上がった時などにクラッとしたり、一瞬目の前が真っ暗になったりすることも
胃内停水、動悸のあるめまい ⇒ 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

○フワフワめまい

雲の上を歩いているようなフワフワとふらつく感じ
低血圧、疲れやすく、冷え性  ⇒ 真武湯(しんぶとう)

○回転性めまい

自分または周りがグルグル回転する感じ、寝ていても天井が回るなど、
急激な激しいめまい ⇒ 沢瀉湯(たくしゃとう)

○不安神経性を伴うめまい、喉に異物感があることも

⇒ 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

○神経質でイライラしやすく身体は重い感じ

⇒ 柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

○胃弱、胃下垂の方にみられるめまい

⇒ 半夏白朮天麻湯(はんげつびゃくじゅつてんまとう)

○血の道からくるめまい、朝方調子が悪い

⇒ 釣藤散(ちょうとうさん)

○高血圧、のぼせのあるめまい

⇒ 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
 
これらの治療で改善される方がいる一方で、実はなかなか良くならない方もいらっしゃいます。
理由として、漢方薬は同じ処方でもメーカーや形態により効果に差があること。また、冷え性や自律神経の不調(冷えと自律神経は密接に絡んでいるのですが)があると、漢方薬が効きにくい体質になってしまうのです。

「冷え」からめまい!?

374370当薬局では、「めまい」のご相談をかなりの頻度で承っています。
その理由は。。。
・身体が辛いのは勿論、日常生活に差支えること
・西洋治療、また漢方薬を飲んでも効果がなかなか現れない

そこで、吉兆堂薬局でめまいに関するアンケートを行ったことがあります。その結果、何年もめまいで悩んでいる方の多くが複数の体調不良を抱えており、悩んでいる年数が長いほど、体調不良もたくさん抱えている傾向がありました。
そして多くの方がめまいの他に、手、足、背中、お腹、ふくらはぎなどに冷えを感じておられました。

●慢性的な冷えによる血行不良が「めまい」の原因に

慢性的な冷えがあると、交感神経優位状態が続き血管を収縮させる為に、血行が悪くなります。血液の流れが制限されると体内の循環機能がスムーズにいかなくなり、水分代謝も低下することに。耳周辺に於いても、内耳のリンパ液が水ぶくれ(=内リンパ水腫)になり、「めまい」を引き起こす原因となります。
手や背中が冷える方には胃弱の方が多く、消化吸収しきれない「水毒」が上昇して、めまいになることがあります。もともと胃が丈夫でも、冷たい飲食で「水毒」が溜まるケースも増えています。

●特に下腹、下半身冷えの人は要注意!

特に下腹より下半身が冷えている方のめまいは、しつこい傾向があります。なぜなら、水分代謝の鍵を握っている臓器「腎臓」は下腹部にあり、腎臓には毛細血管が密集しています。ですから下腹部が冷えていると腎臓の血流が低下している可能性大。つまり水分代謝も悪くなりやすいのです。実際に、下腹から下半身冷えの方の多くが「むくみ」(身体の表面に余分な水が溜まっている状態)の症状を持っています。そして長年の冷えとむくみを抱えている方が、あるきっかけで「めまい」を発症するケースが多くみられるのです。
 
このタイプの方が厄介なのは、上半身は冷えてない、むしろ火照っていることが多いために、冷えの自覚に乏しく冷たい飲食を好みやすいこと。その結果、気がつかないうちに冷えを進行させてしまい、さまざまな根深い体調不良を引き起こしてしまうのです。
 
≪冷え原因のめまいチェック!≫
□脳や臓器に異常がない
□1年以上悩んでいる
□めまいの治療で治りきっていない
□ストレスを感じることが多い
□むくみがある
□疲れやすい、疲れが抜けない
□頭痛がよくある
□肩こり首こりがある
□のぼせる
□手・足・背中・お腹・お尻・ふくらはぎの何れかに冷えを感じる
 
この中でいくつかあてはまるチェックがあれば、「冷えが原因のめまい」の可能性があります。
まずは規則正しい生活と身体を冷やさない食事が大切です。適度な運動で循環を高め、ストレスや疲れをためないように心がけましょう。
 
なかなか治らない「めまい」に対しては、「毛細血管の血流改善」「瘀血の改善」「血を補う」「補腎」で、しっかり巡りを整えることをおすすめいたします。体質を改善することで、めまいだけでなく身体のあちこちに感じていた不調も少しずつ整っていくようになります。

めまいの症例

身体の中から温めることで、めまいが良くなり、体調不良も改善
めまいのお悩みでお電話をいただいた50代女性のMさま。めまい以外にも汗かきや腰痛、むくみ、身体がすっきりしないなど、お悩みを抱えておられました。若い頃から冷え性で、特に下半身が冷えるとのこと。
冷え取りの「漢方茶」と「煎じ薬」で身体を内から温めて、循環を整えることをご提案。様子をみてめまいが改善しないようなら、「めまいの漢方」を足してみましょうということで、始めていただきました。
半月ほどは身体がポカポカして気持ちよいという感想。1ヶ月くらいでめまいが軽くなり、何だか体調がいい感じ。その後継続されることで、めまいの症状はでなくなり、その他の体調もかなり上向いています。
 
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突然襲われたひどいめまいを生活習慣の改善と漢方で完治
夏も終わりに近づいたある日、突然ひどい「めまい」に襲われた50代男性Kさま。いきなり襲ってきためまいで、車の中で2時間動けなくなってしまったとのこと。まずは病院に行き、薬の点滴治療を受けました。しかし全く改善の気配はないため、西洋薬だけではなく漢方薬も取り入れたいとのことで来店されました。一般的に使われるめまいの漢方だけでは手応えが弱かったので、漢方のなかでも効果と手応えの早さに優れた「牛黄」を取り入れて、何とか仕事を続けることができました。
結果を急いではいけないと思いながらも、完治するまでには至らなかった為、めまいの専門医に診てもらうことにしたそうです。その時提案された治療法は

①水をたくさん飲む療法
② 睡眠時間をしっかりとって休む療法
③ 汗をしっかりかく療法
④ 手術をする療法
 
Kさまは冷房の効いた部屋で細かい作業が多く、疲れが溜まっておられましたので、②と③を選ぶことにしました。冷たい飲料水を控え、汗をしっかりかくようにしました。そうしたところ、しつこいめまいが治まってきたのです。1ヶ月も経った頃には、驚くことに医師から「完治ですね」と云われたそうです。
夏に冷たい飲み物を摂り過ぎた反省から、今ではマイボトルに冷え取り漢方茶1包お湯に溶かしたものを持ち歩いておられます。仕事の内容に変わりはありませんが、めまいの症状は出なくなりました。
 
文責・監修:漢方薬剤師 大林多津子
 


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