冷え性改善で治る100症例 ~皮膚病~ | 冷え性漢方の吉兆堂薬局

冷え性改善で治る100症例 ~皮膚病~

暖かくなると発生しやすいアトピー性皮膚炎や湿疹、じんましんなどの皮膚病。一見温まるとひどくなりそうですが、実は身体の内が冷えて免疫力が低下している場合も少なくありません。

アトピー性皮膚炎

漢方薬には、症状を緩和させる処方と体質を改善する処方があります
 
〈アトピーの皮膚症状を漢方で身体にやさしく改善〉

一般的なアトピー性皮膚炎の治療は、ステロイド剤を中心とした炎症を鎮める塗り薬と保湿力のあるクリーム。ステロイドは速やかに赤みや炎症を鎮めますが、クセになりやすく、長期使用で副作用もありますので、慎重に使いたいものです。
漢方薬には皮膚症状を緩和させる処方と体質を改善させる処方があり、お肌の状態と体質をみて処方を決めていきます。
 
・炎症や紅班・浸出液が多い場合 ⇒ 清熱・ジクジクを取る
【よく使われる漢方処方】
~消風散、黄連解毒湯、越婢加朮湯など~
 
・皮膚の乾燥・痒みが強い場合 ⇒ 清熱・潤い
【よく使われる漢方処方】
~温清飲、白虎加人参湯、当帰飲子など~
 
・皮膚の赤みが強くない場合 ⇒ 解毒させる
【よく使われる漢方処方】
~十味排毒湯、小柴胡湯など~
 
皮膚病は、肌状態だけでなく身体の内側も深く関わっているため、弱い体質は改善します。。
〈アトピー改善に必要な体質改善〉
 
①胃腸を元気にして有害物質から身体を守る:

皮膚は胃腸と深く関わりがあります。胃で消化された食物は、腸で吸収されて全身に運ばれますが、腸にはバリア機能があり、身体にとって良いものは取り入れ、悪いものは取り入れないように防御しています。ところが腸のバリア機能が落ちると、未消化のタンパク質や食品添加物、農薬など身体にとって有害な物質が体内に入ってしまうため、身体は排除しようとして、その結果炎症が起こりやすくなります。
ストレスや食べ過ぎは胃腸の働きを低下させますし、精製された砂糖や果物、甘いものや冷たい飲食は胃腸を冷やすために、消化する力や腸のバリアー機能を低下させてしまいます。また、腸内環境を良好に保ってくれる善玉菌は、適正温度で元気になれるので、冷えていると善玉菌は元気をなくし腸内環境は悪化することになります。
 
②血液をきれいにして免疫力を整える

血液の中の白血球は免疫機能を司り、体内に侵入した異物を撃退することで身体を守っています。免疫力を整え、また血液をきれいにすることも大切です。
 
③冷えを改善して免疫力を高める

体温が1℃下がると免疫力は30%低下し、体温35,5℃が恒常的に続くと、排泄機能が低下して、アレルギー症状が出現するようになります。アトピー体質を根本から改善するには、冷え性を改善も大切。特にお腹は冷えないように温めましょう。
 

アトピー肌を改善するスキンケア

 

〈アトピー肌の特徴〉

アトピーの方のお肌の特徴として、

・乾燥 ・炎症 ・常在菌のアンバランス ・酸化 ・ターンオーバーが異常に早い などがあります。

 
 ステップ1 炎症や紅班・浸出液が多い時

弱っている肌に対して、炎症を鎮め、水分・油分を補給(保湿)しながら熱を冷ましていきます。添加物が少ないものを選ぶことは勿論、浸透力が強いスキンケアは肌に負担をかけるので、優しく保護するタイプのもので。

漢方薬は皮膚症状を和らげる処方が中心になります。

 

ステップ2 痒み、乾燥が強い時

強い炎症が鎮まってもしばらく痒みは続きます。肌が乾燥すると痒みが強くなりますので、炎症を鎮めながら保湿をしていきます。この時期は症状が安定せず、日によって肌の調子が大きく変わったりしますが、焦らずに取り組みましょう。

 

 ステップ3 寛解期

症状が一時的に軽くなったり、消失したりします。症状は落ち着いていますが、完治ではなくて季節や環境によっては悪化する可能性もあり。肌が乾燥すると悪化しやすいので、自分に合ったスキンケアでしっかり保湿をして肌に力をつけていきましょう。

体質改善として、冷え性改善などに取り組むとよい時期です。
 
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化学物質から肌を守る

肌トラブルの原因に、化学物質(食品添加物、農薬、防腐剤、界面活性剤、水道水の塩素、環境ホルモンなど)の影響があります。

 

~化学物質とサヨナラするには

化粧品、シャンプー、リンスなどは厳選する

頭や頭皮に直接触れるものですから、お値段だけでなく成分を吟味して選び、合成界面活性剤や防腐剤などを避けましょう。化学物質を吸着・解毒するローションもありますので、よろしければお問合せください。
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日用品を見直す

デリケートな部分の肌に直接触れる生理ナプキンや紙オムツ。その原料は、紙ではなく石油由来のプラスチックと吸水ポリマーという化学物質です。自宅にいる時だけでも布にチェンジしてみてはいかがでしょうか。

食事や運動、入浴でデトックス

味噌や納豆など日本古来の発酵食品や海藻などの食物繊維は、腸の働きを高め、更に体内に入り込んでしまった毒素の排出を助けます。また運動や入浴で汗をかくようにすると、体内の老廃物や有害物質を体外に排出させやすくします。

薬は慎重に

症状をすぐに抑えてくれる塗り薬は便利ですが、その多くは化学物質でもあり、長期の使用で副作用があります。塗り薬は辛い時に一時的な使用にとどめ、通常は穏やかな効果のスキンケアがよいでしょう。
 

春になると出てくる湿疹

気温が上昇して花粉が飛び始め、偏西風にのって黄砂やpm2,5が飛来し、さらに紫外線も強くなる春。肌にとっては、冬の間の乾燥でバリヤー機能が低下した状態に、外部からの刺激が一気に増えるので辛いことになります。特にアレルギーのある方は目や鼻の周りの粘膜が傷ついて、非常にトラブルが起きやすくなります。

また春は,気温の上昇とともに、自律神経が交感神経優位から副交感神経優位に替わる境目です。副交感神経は排泄に働きかけるので、体内に潜んでいた毒素が、表面に出やすくなります。冷え性の人は、代謝が低下して排泄が悪いので、体内に毒素を溜めこみやすくなっています。春になると溜めこんだ毒素を出そうとして、「湿疹」という形で現れやすくなります。
  

慢性的な湿疹

湿疹には、原因に接した時に一時的に出る湿疹、春先などある季節になると出てくる湿疹、また、年間通して出ている慢性湿疹とあります。症状を抑えることばかりで根本的な体質が改善されてないと、慢性化する傾向があります。体質改善をして自分の力で治す力を高めることが大切です。食事や生活習慣の見直し、肌に触れる化学物質の除去で改善されることもあります。

塗り薬でも治まらない原因不明の皮膚病が、冷え性を改善して免疫力を高めることで皮膚症状が良くなるケースがあります。

ジンマシン

ジンマシンは身体の内の原因によって発症します。①身体が温まると悪化するタイプ  ②寒さに当たると悪化するタイプ  ③ストレスで悪化するタイプ  ④時計や装飾品などが触れることでミミズばれのようになる、バリア機能の低下からくるタイプ  ⑤サバやエビなど食べ物が原因になっているタイプがあります。
長期にわたって慢性的にでるジンマシンは、「冷え性」から免疫力が低下している場合があります。

おでき、化膿しやすい

おできや化膿しやすいのは、外からの細菌が原因ではなく、身体の内が原因しています。膿は、白血球の顆粒球と体内の常在菌が闘った顆粒球の死骸です。冷えは交感神経を緊張させますので、顆粒球を増やし、血流も悪くなり、発症しやすくなります。

自家感作性皮膚炎

貨幣状湿疹や強い皮膚炎が悪化すると、その発疹の周囲から全身に細かい丘疹(散布疹)が現れる疾患です。原発巣を抑えて全身に広がらないように治療します。虚弱体質の人がなりやすく、免疫力を高めることで改善される例など、関わりが深いと思われます。

皮膚病は温めると一時的に悪化することがありますが、身体の内が冷えていると、免疫力が低下して治りにくくなります。対症療法をしながら体質改善をされるとよいでしょう。
 

〈お客様の症例〉原因不明の皮膚病もお腹の冷えから

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