ストレスの多い現代社会。神経や精神のお悩みが増えています。身体を温め、五臓六腑の肝、心、脾胃、肺、腎に血液を巡らせ整えると、神経や心にプラスの効果があります。
うつ
冷え性相談を中心にするようになってから、「うつの薬を飲んでいるのですが、すごい冷え性で」「安定剤を飲んでいて、身体も調子が悪いんですが、ずっと冷え性だったの・・」という相談を頻繁にいただくようになりました。
ストレスを感じる環境が増えてしまったのか、ストレスを強く感じる身体の人が増えてしまったのか、またストレスを安易にクスリで対処しようとする風潮が高まったのか・・・お客様のお悩みを聞いていると、もっと早く手を打てなかったの、と度々思います。
冷えとストレスは非常に密接な関係があります。過度なストレスは、自律神経のバランスを崩し交感神経過剰になるために、血流が悪くなり冷え性体質を作ってしまうのですね。
ストレスによる身体の不調は、身体を温めてリラックスしていたら「改善されていた」というケースが多くあります。漢方は、西洋薬より身体にやさしく副作用の心配がありませんね。
〈お客様の症例〉うつと診断され、仕事にも支障のあったのが回復へ
〈お客様の症例〉更年期のつらい症状は低体温が原因でした
パニック症状
突然の動悸や呼吸困難、発汗、めまいなどの身体症状とともに強い不安や恐怖感を伴うパニック発作のことをいいます。
何回か繰り返すうちに、パニック発作に対する強い恐怖感や不安感が生まれるようになります。漢方では腎精不足からくる「恐れ」、気血両虚からくる「心の気血不足」、肝胆不足からくると考えます。
パニック障害とまではいかなくても、車の運転が怖いという方がおられます。運転は目から入ってくるさまざまな情報を頭で処理して判断しなければいけませんので、もともと頭の血の巡りが悪いところに、車の運転による緊張のためにさらに血流が悪くなると、パニック状態、ということにもなるのでしょう。身体を温めて、首から頭のコリをほぐすことが必要といえます。
頭が固い
頭が固いというのは、真面目で頑固、人の考えを受け入れられないという意味で使われることがほとんどです。しかし頭そのものがコリでこっていて硬いと感じる方もおられます。肩こり、首こりの延長で、頭のコリといえるでしょう。
頭が固くなっていると、血液の巡りが悪くなっている状態なので、やる気がなくなったり、不安感がでてきたりと、神経症状がでてきやすくなります。そういう場合は、身体を温めて血液の巡りをよくして、やる気やイライラ、不安感を軽減しましょう。
頭が固いとか、凝っているという自覚症状がなくても、ストレスで疲れた時は、早めに身体を温めてリラックスすることが大切です。
こころの不安
クヨクヨしたり、イライラしたり、同じことばかり考えて前向きになれない、こころの不安、原因はいろいろありますが、実は「冷え性」と大きな関わりがあります。冷えて頭の血の巡りが悪くなれば、栄養が十分行き渡らないので、消極的にマイナス思考にもなってきます。
〈お客様の症例〉自律神経の乱れによる体調不良は、若い頃からの冷えが原因
〈お客様の症例〉ストレスからくる不安や体調不良も、冷え性改善で軽減へ