花粉症や鼻炎、喘息などの辛いアレルギー症状ですが、冷え性を改善して免疫力を整えることで、軽減されるケースは多いのです。
花粉症
目の充血やかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり・・このような不快な症状の直接の原因は、花粉や黄砂、PMSですが、それらに対して過剰に反応してしまう体質(アレルギー体質)が問題ともいえます。花粉を防御するだけでなく、つらい症状が出ないような体質にすることが大切です。
私達の身の回りには、花粉だけでなく大気の汚れや食品添加物、更に皮膚から吸収される化学的な物質など、身体にとって異物となる物質が数多くあります。身体は皮膚や粘膜(喉や腸の粘膜)でそれらを防御して、体内に入り込んだ異物は血液中の免疫細胞が退治をしています。
春になると花粉症などアレルギー症状が増えるのは、自律神経の副交感神経が活発になり、体内にたまった老廃物や毒素を排泄させる働きによるものです。冬の間は身体に溜めこみやすくなっているため、春になると身体をお掃除するように鼻水や湿疹などの症状となって現れるようになります。
更にもともと身体が冷えていると、代謝や免疫力も低下するために老廃物や毒素の蓄積量は増えやすくなります。アレルギー体質を改善するには、日頃から冷えない身体作りをして、免疫力を高めることが大切です。
〈お客様の声〉冷え性を改善したら花粉症が楽に
漢方では2,000年も前からアレルギー症状を「水毒」と定義していました。
「水毒」とは体内に余分な水をためている状態で、冷えがあると水が溜まりやすくなります。身体、特に免疫力にとって大事なお腹を温め、身体を冷やす飲食を控えたり適度な運動をして、アレルギー体質を改善していきましょう。
〈コラム〉アレルギー体質と冷えとの関わり
慢性鼻炎
鼻炎の症状が一定の時期にとどまらずに慢性化してしまうと、鼻の粘膜が炎症を起こすようになります。花粉症から慢性鼻炎に移行する場合もあります。また、細菌感染で炎症を起こしている場合もあります。
漢方薬には抗菌・抗炎症作用のある処方があり、副作用の心配も少なく比較的長期にお飲みいただけます。同時に免疫を高めること、例えば、冷え性を改善するなどされるとよいでしょう。
喘息
気圧の変化や季節によって症状が変化する喘息。咳は肺や気管支に溜まった老廃物を出そうとする生理反応です。肺には毛細血管が集まっていますので、冷え性を改善して毛細血管の巡りを整え免疫力を高めることで、長引く咳が治まる例がみられます。