体調不良の原因は若い頃からの「冷え」が原因2017/4/13更新
自律神経が悪いから?
Mさんが初めて来店された時は、身体の不調をいっぱいもっておられました。
耳鳴り、腰痛、子宮筋腫など次々と出てくる不調の原因は、
「自律神経が悪いから」とずっと思っていらしたようでした。
自律神経は身体の根本に働きかけるので、バランスが崩れるとさまざまな体調不良が現われます。
バランスが崩れる原因にはホルモンバランスの乱れ、日常生活のストレスがあります。
そして何よりも「冷え性」と密接に関わっているといえます。
「今までいろいろ試してきても、改善している感じにならなかったのは、
もしかしたら若い頃からひどい冷え性だったので、それが原因かもしれない。」
と原因がわかって、Mさんはホッとされている感じでもありました。
身体が冷えていると、常に交感神経優位の緊張モードになっています。
そこにストレスがかかると、更に交感神経が過剰になり身体は冷えていきます。
この状態が続くと、身体は冷えに慣れてしまい、冷えを感じなくなってきます。
これが本人の自覚がないまま、冷えを進行させることになり、
自律神経の乱れにまでつながってしまうのです。
自律神経は心臓の働きから、血管、呼吸の働きと身体の根本に関わっています。
その結果、身体のあちこちに不調がでてしまうのですね。
漢方では自律神経の働きは「肝」の働きと捉えて、
「柴胡」など肝を調える漢方で身体のバランスを調えていきます。
しかし長い間の冷え性からくる自律神経の乱れはなかなか手強く、
小手先だけではすっきりしない場合も多いものです。
冷えで血液が巡っていないと、いくら身体に良いものを摂っても、
成分が行き渡らなくて代謝も悪いので、効果が十分に発揮できないのですね。
身体を芯から温めて血液の巡りを良くする大切さは、ここにあります。
Mさんには、身体を温めて血液の巡りを良くしながら、症状に合わせた漢方をお飲みいただきました。
1ヶ月ほどで、「何となく身体が変化している感じ」とおっしゃられ、
更に2ヶ月後には、「改善している感じがわかる!」とおっしゃるようになりました。
血液の流れが改善されたことで、今まで何を飲んでもイマイチだったのが、
漢方の効き目が良くなり、その結果体調も改善されてきたのでしょう。
Mさんはその後、季節や体調に合わせて漢方を変えながら、
「冷え取りの漢方」を続けられ、体調が安定してこられました。
体調不良の原因は自律神経ではなく「冷え」?
Hさんの場合も若い頃からずっと冷え性でした。
そして妊娠、出産を境に、いろいろな症状に悩まされるようになりました。
不調のひとつにアレルギー性鼻炎がありました。
通常なら病院の薬でいったんは治まるはずなのに、Hさんは良くなりませんでした。
最近では外出先で気持ち悪くなることも度々。その他にもさまざまな体調不良があり、
それらの原因を自律神経のせいにされていたのです。
しかし、本当の原因は「実は、冷えにあるのでは?」と思い
まずは「冷え」改善を目的に「冷え取りの漢方」を飲み始めました。
そしてHさんは、少しずつ体調が上向く変化を感じられるようになってきました。
東洋医学では「冷えは万病の元」と云われるように、
冷えが原因で、さまざまな体調不良や病気を引き起こしているケースが本当に多くあります。
アレルギー性鼻炎や花粉症は、免疫低下と水毒が原因しており、
冷たい飲食物でお腹を冷やしたために水毒(身体の中の余分な水)がたまり、
鼻炎となって現れている場合も多いのです。
冷えた身体では、穏やかな漢方成分やサプリの効きが悪くなり、
強い西洋薬で身体をこじらせる場合もでてきます。
根本から治すためにも、しっかり身体の内を温めることが大切ですね。
Hさんは、その後も血液がしっかり巡るように「冷え」を改善しながら、体質改善を続けておられます。
〈コラム〉
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