婦人科疾患と下腹の冷え | 冷え性漢方の吉兆堂薬局

婦人科疾患と下腹の冷え2018/11/30更新

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婦人科系のお悩み、生理痛や生理不順、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫などでお悩みの方の多くが、実は下腹が冷えているのをご存知でしょうか。
 
冷え性と一口に言っても、手足の冷えや背中の冷え、そして太もも、ふくらはぎ、下腹部の冷えなど・・さまざまです。手足の冷えは自覚しやすいのですが、下腹部の冷えに気づいてない方が、実は非常に多いのです。
 
冷えている部分は、血の巡りが悪くなっているために機能低下を起こしやすく、その部分の不調や病気に罹りやすくなります。
例えば下腹には、子宮や卵巣、腎臓や膀胱、小腸や大腸など重要な臓器が揃っています。ですから、子宮や卵巣の冷えは婦人科疾患、腎臓や膀胱の冷えは泌尿器疾患、小腸や大腸の冷えは便秘や下痢、腸炎などを引き起こしやすくします。
 

特に婦人科疾患はしつこい冷えを生じやすいので、要注意!

女性には毎月の生理があり、血液を下腹に溜めて排泄するという循環がなされています。ですから下腹が冷えていると、血液が滞るようになり、いわゆる漢方でいう「瘀血」(おけつ)(血液ドロドロ)が作られるようになります。
「瘀血」は、冷え以外にもストレスや食事の偏りからでも生じますが、特に「冷え」と密接な関係があります。その理由は、冷えから瘀血、瘀血から冷えの悪循環になりやすく、結果として、しつこい厄介な冷えを作り出すことになってしまうからです。
 
例えば生理痛や子宮筋腫などは、冷え⇔瘀血から生じる痛みやしこりといえます。また、このような厄介な冷えは、ホルモン伝達を妨げるなど様々な機能低下を引き起こしやすくさせるため、生理不順や子宮内膜症、卵巣嚢腫などの原因にもなってしまうのです。
 

それぞれの婦人科疾患のと冷えの解説

生理痛

女性の身体は毎月出産に備えて、子宮の内膜を厚くして準備をしています。生理は不要になった子宮内膜の脱落で、十分に厚くなっていれば自然に排泄されていきます。ところが、冷えて血流が悪くなり子宮に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなると、子宮内膜の状態が不十分なまま生理を迎えることになります。この状態では自然な排泄が難かしくなり、子宮を強く収縮させて排泄しようとします。それが生理痛の痛みとなって現れます。
 

子宮筋腫

子宮の筋肉に発生する良性の腫瘍。東洋医学では「瘀血」が原因と考えられています。下腹部が冷えていると、血行不良を起こし筋肉が硬くなります。
 

生理不順

生理の周期は女性ホルモンでバランスをとっており、このホルモンは卵巣や黄体、脳から分泌されています。冷えは、ホルモン伝達を低下させたり、ホルモン分泌を低下させる原因として考えられます。
 

子宮内膜症

子宮の内側にある子宮内膜(毎月増殖と剥離を繰り返して、月経になる)が子宮筋層、卵巣など子宮の内側以外にできる症状。原因は、女性ホルモンのバランスの崩れともいわれています。
冷えや瘀血があると、細胞に栄養や酸素が届きにくく老廃物が溜まりやすくなるため、子宮本来の働きが低下しやすくなります。
 

卵巣嚢腫

卵巣のなかに、液体成分がたまって腫れている状態の嚢胞性腫瘍。良性の腫瘍で始めの頃は自覚症状がありません。冷えや瘀血は水分代謝を悪くさせ、卵巣の腫れと水を溜まりやすくさせます。
 

40・50代以降に噴出する原因不明の体調不良は、婦人科系が弱い人に多い?!

閉経を迎える50歳前後、婦人科系が弱い人にとっては毎月の煩わしさから解放され、ホッとできるかもしれません。しかし同時にこの時期は、
汗かき・ほてり・のぼせ・めまい・頻尿・しびれ・うつ・イライラなど、さまざまな体調不良が噴出しやすい時期でもあります。
 
その大きな理由は女性ホルモンの低下。女性ホルモンには血液をきれいにしたり、身体に潤いを与えるなど身体を健やかにする働きがあります。ですから、その女性ホルモンが減少すると、「瘀血」(血液ドロドロ)や潤い不足から、しつこく下腹や下半身が冷えて、一方で上半身は冷えを感じない、又は火照りを生じるようになるのです。
汗かき・ほてり・のぼせ・めまい・頻尿・しびれ・うつ・イライラなどの体調不良でお悩みの多くの方が、このような下腹、下半身冷えを抱えています。
 
婦人科疾患をお持ちの方(お持ちだった方)、特に冷え性や生理痛などで鎮痛剤を常用されていた方は、このような症状が強く現れやすくなります。
 
手足の冷えは自覚しやすいのですが、下腹部の冷えは気づきにくく、しかも頑固に冷えている傾向があります。生活習慣の改善で表面上の冷えはとれても下腹は冷えたままということも。しかし、このやっかいな下腹の冷えをとらないことには様々な機能が正常に働いてくれません。
 

下腹冷えの改善は煎じ薬が効果的

「婦人科疾患」、及び「40,50代女性特有のお身体の悩み」に対しては、漢方薬が得意とするところ。しかし漢方薬は、同じ処方でも製法やメーカーにより効果にバラツキがあります。もっとも効果が高いといわれているのは煎じ薬で、漢方生薬を水から数十分煮出したものです。
これをコーヒーに例えると、粉薬がインスタントコーヒーに対して、煎じ薬は抽出した本格派のコーヒー。煎じ薬は添加物を全く含んでいないこと、水溶性食物繊維を豊富に含み腸内フローラを整えることから、長期に服用される方に向いています。慢性的な不調や体質改善にオススメといえるでしょう。最近では、煎じた薬液をレトルトパックに詰めて提供することもできるので、煎じる手間もかからなくなっています。
煎じ薬について詳しくは≫
 
文責・監修:漢方薬剤師 大林多津子
 


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