身体を冷やす・温めるものとは?2017/10/16更新
30年前と比べて、日本人の平均体温は1℃低下しているといいます。
体温35,5℃が恒常的に続くと、排泄機能が低下し、自律神経失調症、アレルギー症状が出現します。
現代、冷え性は勿論、アレルギーや自律神経失調症で悩む人が増えています。
では、どうしてこんなにも日本人の体温が下がってしまったのでしょうか。
生活習慣の変化などさまざまな原因が挙げられますが、
見逃せない原因のひとつに、精製された食べ物や化学薬品の影響があります。
私たちが日々口にする食物には、
身体を冷やす性質のものと身体を温める性質のものがあります。
身体を冷やすもの
一般に精製された白いものは身体を冷やすとされています。
例えば、砂糖ですが、
本来はサトウキビや甜菜(サトウダイコン)を原料とした自然な恵みですが、
精製して真っ白な砂糖に近づくほど、ミネラルやビタミンが取り除かれてしまい
糖分だけが抽出され身体を冷やすものになります。
ですから、白砂糖より黒糖、白米より玄米、小麦粉よりも全粒粉がよく、
あまり加工してない状態のほうが身体にやさしく、栄養価も高いのです。
また私たちが体調を崩した時に飲む薬にも問題があります。
血圧降下剤、鎮痛剤、抗ガン剤、胃腸薬など多くの薬が
石炭と石油を原料とする化学薬品、単一成分でできています。
症状を速やかに改善するには確かに有用ですが、
身体にとっては異物なので、副作用などの害ももたらしてしまうのです。
薬に頼らざるを得ない時はありますが、
最低限にして、日頃から身体を温め、免疫力を高めておきたいものです。
身体を温めるもの
寒い地域でとれる魚(鮭、かつお、明太子、さば、ほたて、海藻など)
赤身の多い肉(牛肉、ラム、鹿の肉、鶏肉、鶏レバーなど)
旬が冬で地面の下にできる野菜(ニンジン、玉ねぎ、ゴボウ、大根、生姜、山芋など)
その他(発酵食品、唐辛子など)
※身体を冷やすと言われる果物の中でも、寒い地域でとれる果物(りんご、さくらんぼ、桃、ぶどう、いちじくなど)は、身体を冷やしません
寒い冬は特に食べ物に気を付けて体の中から温めてください。