気圧からくる体調不良 実は冷え性が原因では? | 冷え性漢方の吉兆堂薬局

気圧からくる体調不良 実は冷え性が原因では?2018/5/12更新

梅雨の時季は「だるさ」や「疲れ」「頭痛」などの不調を感じる方が増えてきます。
これらの体調不良の原因に「気圧の変化」があります。
実際、さまざまな体調不良を抱えている方は、
天気(天候)により具合が変化し、天気予報を見なくても「そろそろ雨が降ってくるな」と予測ができてしまいます。
 

気圧とは?

天気予報を見ていると必ず出てくるのが「気圧」という言葉。
気圧とは大気から押されている圧力で、「高気圧」と「低気圧」があります。
高気圧の時は、雲が発生しにくく晴天になり、低気圧の時は、上昇気流で雲が作られるため、雨が降りやすくなります。
梅雨、台風シーズンは低気圧になり、特に台風や豪雨で低気圧が発達するほど体調を崩す人が増えてきます。
女性の70%は、気圧の変化(天候の変化)によって、体調不良や精神面の不調に悩まされているそうです。
 

低気圧で体調を崩してしまうメカニズム

例えば「1気圧」の時は「1の力」で全身が大気から常に押されている状態ですが、気圧が低下すると大気からの圧力が低下することになるので、血管やリンパの流れを生む圧力(勢い)が低下する為、血行不良を起こします。
 

これをホースの水まきに例えると、ホースの口を潰して(圧力をかけて)撒けば、水の勢いが強くなり水流が増しますが、圧力をかけないと水流は弱まることと同じ原理。低気圧の場合は圧が弱まるので全身の流れが悪くなるのです。
ですからもともと冷え性など血行不良がある人は、低気圧になると特にひどい循環不良をおこしてしまい、体調が悪くなってしまうのです。
 

これらのメカニズムには自律神経が絡んでおり、急激な気圧の変化によって交感神経が制限され副交感神経が優位になるので血管やリンパが膨張します。特にもともと自律神経が乱れている方は、その時の体調不良が強く現れるようになります。

 

気圧の変化で生じる身体の不調

 
だるい、肩コリ、頭痛、むくみ、めまい、吐き気、喘息、
肩や古傷が痛む、気分が憂鬱、肌が痒くなる
 
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解消方法

○コーヒー、緑茶などカフェインで、一時的に血管を収縮させる。
○昼寝、横になることで、拡張した血管を戻す。
○ストレッチなどの軽い運動で血行不良を改善
○食でむくみ改善
外食や加工食品を避け、調味料は控えめに。
カリウム、カルシウムの多い食品、ビタミンB群の多い食品を積極的にとり、塩分を体外に排出させる。
 

○漢方で、水毒(余分な水)を排泄、血行不良を改善
 症状が辛い時は、漢方が効果的です。
 むくみやめまい、吐気などの症状に対して、水毒を取ることで改善する漢方薬があります。
 身体にたまった余分な水毒を排泄します。
 水毒を生じる根底には冷え性体質があり、血の巡りが悪くなっているので、
 冷え性改善もされるといいでしょう。
 

 

この時期に多い“ひざの痛み”について

この時期に多いお悩みのひとつに、「膝の痛み」があります。
膝痛の原因は関節の軟骨がすり減ったための痛みとされていますが、
漢方では「血行不良」と「水毒」が原因といわれています。
梅雨の低気圧の時に血管とリンパが膨張するようになると、
「浮腫み」と「血行不良」で膝痛の症状が悪化するようになるのです。
 

梅雨の蒸し暑さから身体を冷やしたくなりますが、足を触ってみるとヒヤッと冷たく浮腫んでいたりします。
特にエアコンの使用が増えてくると、足元が冷えやすくなるので、下半身の冷え対策を心がけましょう。
冷えを放置していると「瘀血」(血液ドロドロ)を生じ、しつこい下半身冷えに。
その結果、上半身に熱をもち、「汗かき」や「のぼせ」で悩むことにもなります。
婦人科系が弱い(弱かった)、シミ、ソバカスが多い、肌がカサカサ、肩コリ、青あざができやすい人は、「瘀血」をもっている可能性があります。生活を見直して血液をきれいにするようにしましょう。
 

 


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