春の季節の女性の身体2015/4/02更新
春は三寒四温の言葉通り
少しずつ暖かい日が増え、心も身体も暖まり始めます。
しかし一方、体調不良でお悩みの方が増えてきます。
何故でしょうか?
春は漢方で分類される五臓(肝心脾肺腎)の中の肝の季節。
肝臓に蓄えられていた血液が全身に巡り始め、
潜んでいた不調が表面に現れてくるからです。
体内に溜まっていた老廃物が表面にでてくることで肌トラブルを起こしたり、
冷えがある部分は血液が鬱血してコリが生じやすくなります。
また普段から貧血気味や、冬の間に病気や過労、ストレスなどで
十分な血液を蓄えられなかった場合は、
肝の血液が不足して働きも低下しています。
その結果、だるい、疲れやすい、イライラ、うつ・・・という症状がでやすくなります。
また女性にとって生理不順になりやすいのもこの季節。
疲労が溜まり元気がない状態=「気」が低下した状態では、生理が早まり、
貧血や栄養不足になると、生理が遅れがちになります。
肝欝、腎虚、ストレスがあると
生理の周期が不安定になったり、基礎体温がギザギザになります。
自律神経が乱れることもあります。
このような症状も「冷え」が関わっていることが多く、
婦人科系のお悩みをお持ちの多くの方が、下腹冷えを抱えています。
下腹の冷えは、季節が暖かくなったからといって解消するものではありません。
下腹の瘀血(血の滞り)が原因なので、
食事や運動、また腹巻など外から温めたりするだけでなく、
漢方で瘀血をとっていくと有効です。
おへその下を触ってみて、
冷たいと感じたら、婦人科系が弱っているサイン!
早めに身体を守っていきましょう。