ガン細胞は 冷えが大好き!2015/9/30更新
冷えは免疫力を低下させ、ガンのリスクを高めます
健康な人の腋化温度(わきの下の体温)は、平均で約36.5℃です。
36.5~37.0℃であれば免疫力は旺盛ですが、これを1℃下回ると内臓の働きが低下し、
免疫力は約30%も弱まり、ガン細胞が活発に増殖したりすることが知られています。
免疫力は、冷え(=血液の質と流れ)と密接な関係があります。
その中心になるのが、血液成分の一つである白血球です。
体が冷えていると、血液の流れが悪くなるので、白血球の中のリンパ球が十分に活躍できなくなり、
免疫力が下がり、ガンをはじめいろいろな病気にかかりやすくなります。
日常的に「冷え性」を自覚している人が、必ずしもガンになるとは限りません。
しかし、人間の内臓などの機能に欠かせない酵素は、体温が36.5度ないと元気に働くことができません。
一方、ガン細胞は冷えた環境を好み、正常細胞に比べてより多くの熱を発しながら増えていきます。
体温が35℃の低い体温のときに最も増殖し、39.3℃以上になると死滅するといわれています。
例えば、下腹を触ってみてください。
「冷たい」と感じる方は、子宮や卵巣などの機能が低下している可能性があります。
婦人科系のガンに注意されたほうがいいでしょう。
下腹の冷えを改善して、ガンが育ちにくい体内環境をつくっていきましょう。
冷え ⇒ 免疫力の低下 ⇒ ガンのリスク↑
≪日本人に多いがん≫
大腸がん
男女ともに近年、急増している大腸がん。40歳以降から増え始め、高齢になるほどリスクが高まります。初期の自覚症状はほとんどなく、進行すると血便、便秘や下痢などの症状が現れます。増加の原因のひとつに食生活の欧米化もありますので、動物性の脂肪を控え、食物繊維を多く摂るようにしましょう。
胃がん
日本人に特に多いガンで、濃い味を好む食習慣が原因とされていますが、塩分や香辛料の多い食べ物以外にも、アルコール、ストレス、タバコ、そしてピロリ菌が原因とされています。早期の胃がんは無症状のことが多く、進行すると胃痛や胸焼けなどが見られることもあります。
乳がん
日本人女性がかかるがんのなかで最も多いがんで、20歳代から徐々に増え始め、30代で急増し、40歳代後半から50歳代にピークを迎えます。がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れたり、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪がただれるなどの自覚症状がでてきます。
子宮がん
子宮の奥(子宮体部)にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口(頸部)にできる「子宮頸がん」があります。子宮体がんは40歳代以降に多く見られますが、最近では30歳代での発症も増えています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に多いガンです。いずれのがんも初期には自覚症状がほとんどありません。
文責:漢方薬剤師 大林多津子