アレルギーについて 冷え性とも密接な関わりが! | 冷え性漢方の吉兆堂薬局

アレルギーについて 冷え性とも密接な関わりが!2019/9/20更新

アレルギーとは

113398私たちの身体には、外部からの異物から身体を守ってくれる「免疫」という仕組みがあります。通常は、まず鼻や喉、腸などで異物が入らないように守られ、更に体内に入ってしまった異物に対しては、血液の中の白血球が退治するために働きます。白血球はウイルスや細菌、花粉などの異物が体内に侵入してきた時に直接叩いたり、「抗体」を作って二次的な侵入に備えています。
 
ところが、この免疫の働きが私たちの体に害を与えない物質に対しても「有害な物質だ!」と過剰に反応して、攻撃をし過ぎて、逆にマイナスの症状を引き起こしてしまうのが「アレルギー」です。本来は体を守るはずの反応が、自分自身を傷つけてしまう反応になります。
 
アレルギーには、Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型アレルギーに大別されます。
Ⅰ型:即時型・アナフィラキシー型
Ⅱ型:細胞障害型・細胞融解型
Ⅲ型:免疫複合体型・Arthus型
Ⅳ型:遅延型・細胞性免疫ツベルクリン型
 

アレルギー人口の増加

厚生労働省健康局の調べによるとアレルギー疾患により医療機関を受診する患者数は、増加傾向にあります。また全国的に見ても0-19歳の若年者にアレルギー疾患が多いといえます。

喘息

過去30年間で、
小児の喘息:1から5%に上昇。
成人の喘息:1から3%に増加し
約400万人が罹患。
平成20年では
幼稚園児: 19,9%、6歳~7歳: 13,8%
13~14歳: 8,3%
全体で800万人が羅患。

 

花粉症

平成13年度
財団法人日本アレルギー協会の全国調査で、
スギ花粉症の有病率は、全国平均約12%。
平成18年度
全国11か所における有病率調査で、
鼻アレルギー症状を有する頻度は、47,2%

 

アトピー性皮膚炎

平成12~14年度にかけて厚生労働科学研究で
実施された全国調査からの抜粋
4か月児: 12.8% 1歳半児: 9.8%
3歳児: 13.2% 小1: 11.8%
小6: 10.6% 大学生: 8.2%
アトピー性皮膚炎治療ガイドライン2008
4か月~6歳: 12%前後、
20~30歳代: 9%前後

 

食物アレルギー

平成15~17年度の調査で、
乳児: 10% 3歳児: 4~5%
学童期: 2~3% 成人: 1~2%

アレルギー疾患診断治療ガイドライン2010
我が国の大規模有病率調査より
乳児有病率: 5~10% 学童期: 1~2%
成人: 不明

 

アレルギーの症状と原因

  • じんましん・血管浮腫(原因:食物、薬物、虫刺されなど)
  • アトピー性皮膚炎(原因:アレルギー、遺伝)
  • 接触性皮膚炎(原因:化粧品、洗剤、金属、化学薬品、ナイロン下着、ウルシなど)
  • アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息(原因:ハウスダスト、花粉、動物、鳥などペットの毛や羽)
  • アレルギー性気管支炎、肺アスペルギルス症(原因:カビ)
  • 消化管アレルギー(原因:食物(牛乳、卵、魚介類、果物、穀類)、薬物)
  • 血清病・アナフィラキシー(原因:異種抗血清、薬物(ペニシリンなど))
症状 原因
じんましん・血管浮腫 食物、薬物、虫刺されなど
アトピー性皮膚炎 アレルギー、遺伝
接触性皮膚炎 化粧品、洗剤、金属、化学薬品、ナイロン下着、ウルシなど
アレルギー性結膜炎・アレルギー性鼻炎・気管支喘息 ハウスダスト、花粉、動物、鳥などペットの毛や羽
アレルギー性気管支炎・肺アスペルギルス症 カビ
消化管アレルギー 食物(牛乳、卵、魚介類、果物、穀類)、薬物
血清病・アナフィラキシー 異種抗血清、薬物(ペニシリンなど)

 

西洋医学治療法

抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬で、アレルギー反応をブロックする。
炎症:抗炎症薬・ステロイド剤
鼻炎:血管収縮剤
喘息:気管支収縮剤
その他:免疫抑制剤や減感作療法のような徐々に身体に慣れさせる療法などがあります。
*アレルギー症状で苦しい時に抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を使用すると一時的な症状は楽に
なりますが、なかなか完治とはいかないのが現状です。

 

東洋医学治療法

漢方では2,000年も前からアレルギー症状を「水毒」と定義していました。水毒とは体内に余分な水分が溜まっている状態であり、くしゃみ、鼻水などで余分な水を排泄させているのです。実際に漢方薬でよく使われる「葛根湯」は、体表面を温めて発散させる働きがあり、「小青竜湯」には水毒を取る働きがあります。

花粉症について詳しくはこちら ≫ 
〈コラム〉花粉症、アレルギーについて

アトピー性皮膚炎や皮膚病、喘息は、簡単にいえば毒素を身体から排出しようとする防衛反応と考えます。食品添加物や大気汚染、経皮毒など、現代の社会には身体にとっての異物が多いため、さまざまな方法で排泄させようとして、それがくしゃみや鼻水、鼻づまりのような症状となって現れるというもの。特に日頃から冷え性で排泄力が弱まっていると、身体への蓄積量も多く症状がひどくなる傾向があります。さらに慢性化してくると、慢性的な炎症を起こすようになり厄介になります。
  
皮膚病に詳しくはこちら ≫
冷え性改善で治る100症例~皮膚病~

  

アレルギー体質の根本原因のひとつが「冷え」

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アレルギーは免疫力が乱れている状態であり、身体から異物を見分けて追いだす機能が混乱している状態。そして免疫力が乱れる大きな原因に「冷え」があります。冷えていると、血液の巡りが悪くなり新陳代謝が低下するため老廃物が溜まりやすくなり、春の季節などで緩んできたときに、溜まったものを排泄させようと不快な症状が現れるようになります。日頃から老廃物が代謝されて排泄されていればいいのですが、溜まってしまったために身体が何とかしようとしているのですね。
 
冷え性だと自律神経の交感神経が優位になるために、活性酸素が増えて炎症が起きやすくなりますし、免疫力にとって重要な働き手である「リンパ球」の働きを低下させてしまうのです。
 
アレルギーの体質改善には、まず冷え性の改善をおすすめいたします。
(ただし現在皮膚病で治療中の場合、いきなり身体を温めると好転反応で一時的に症状が悪化する場合がありますので、慎重に進めた方がいいでしょう。)
 

 

お客様の声

幼いころからアトピー性皮膚炎や喘息疾患を抱えていました。
10代の頃は皮膚科に行くたびに、ステロイド塗り薬を処方され「大人になれば治るよ」など何の根拠もない(?)ことを言われ続けました。皮膚は常にアトピー肌、そして年齢と共に食物アレルギーも酷くなり、何度となくアナフィラキシーを起こして救急病院に駆け込むこともありました。

20代に入り9年間ほど北米での生活をしました。そこで、アレルギー専門医に初めてアレルギーテスト、診断をしてもらい、ありとあらゆる草木・食物などにアレルギーがあることが発覚。それ以来、アレルギーの物は除去する生活が始まり、「エピペン」(アレルギーショックに備えた緊急用の自己注射)を持ち歩くようになりました。しかし、時折起こる酷いアレルギー症状に、何が悪いのか自分でも全くわからない状態が続きました。
私は酷いアレルギー疾患、喘息もち、プラス酷い冷え性。それは一生完治することはないと思い込んでいました。

昨年、ある出会いがきっかけで吉兆堂薬局さんの冷え取り漢方茶を紹介して頂きました。初めて口にするものに対して物凄く敏感な私は、恐る恐る、そして半信半疑で飲み始めました。飲み始めて3-4日「何だか身体が温かい」と感じるように、更に1か月後には自分でも信じられないほど手足がぽかぽかになりました。「身体を温めると免疫力がアップする」と、聞いたことはあったけれど、自分とは無縁と思っていました。

それ以来、冷え取り漢方茶は毎朝必ず飲むようになりました。ちょっと風邪気味だなと思う時には、一日に2-3袋飲むこともあります。飲み始めてから何よりも嬉しいのが、いつも一緒に過ごしている家族や久しぶりに会う友人から、「すごく元気そうだね」と言われるようになったことです。身体を温めることでアレルギー症状が出づらく、喘息も上手にコントロールできるようになってきました。継続することが大切ということも分って来たので、冷え取り漢方茶を飲み続けたいと思っています。
40代女性

文責:漢方薬剤師 大林多津子


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