冷えが睡眠を妨げるメカニズム2014/7/11更新
暑くて寝苦しい季節。
夏になると、「夜はなかなか寝付けない・・」というお悩みをよく伺います。
そこで、睡眠と体温の関係について考えてみましょう。
一般的に人の体温は、日中は高く、睡眠中は低くなっています。
日中の体温が36,5℃の人なら、睡眠中は最大で1℃近く体温が下がり35,5℃くらいの体温になることもあります。
そして、この体温変化が大きいほど、寝つきがよく、深い睡眠になるといわれています。
赤ちゃんの手足が眠りに就く前に暖かくなるのはご存知だと思います。
これは眠りに就くときに手足から熱を放出して血液を冷やし、体温を下げるため。
体温を下げてスムーズに入眠するというメカニズムが働くわけです。
夏になると眠れない人が増えるのは、
気温が高いためにこの熱の放出ができず、なかなか体温を下げれないから。
ですから、寝る前にエアコンで気温を下げるのは理にかなっているといえます。
ただし睡眠に必要なのは「体温変化」であって、身体を冷やすことではありません!
身体を冷やし、冷え性になってしまうと、逆に不眠を招いてしまうので注意しましょう。
冷え性で手足が冷たくなってしまうと、
手足からの放熱が少ないため、入眠時に体温を下げにくくなってしまい、寝つきが悪くなります。
また冷え性で身体の芯が冷えている場合にも、
日中の体温が高くないので、就寝時に体温を下げにくく、眠りが浅くなってしまうことに。
「夜寝る前に冷え取りの漢方を飲むようにしたら、
気持ちよく眠れるようになった」というお客さまのお声をよくいただきます。
寝る前に体温を上げることで、就寝中との体温差がはっきりした結果、熟睡できるようになったのです。
寝苦しいほど暑い季節は、まず身体を温めて、
それからエアコンなどで少し身体を冷まして布団に入るのが、ぐっすり眠るコツといえるでしょう。